第15表(相続財産の種類別価額表)の見方|申告書の全体像が1枚で分かる

第15表は相続財産を土地・家屋・有価証券・現金預貯金などの種類別に集計し、相続人ごとの課税価格を出す集計表です。各欄の意味、第11表・第13表・第14表との対応、税務署が第15表のどこを見ているか、申告書控えを読むときの着眼点を解説します。

第15表「相続財産の種類別価額表」は、第11表・第13表・第14表の内容を財産の種類ごと・相続人ごとに集計した一覧表です。申告書の控えを後から見返すとき、この1枚を見れば「どの財産がいくらあり、誰がどれだけ取得したか」が分かります。二次相続の検討や相続後の売却のときにも、まずここを確認します。

各欄の構成

縦に財産の種類、横に「各人の合計」と相続人ごとの欄が並びます。主な行は次のとおりです。

行 内容 元になる表
土地(田・畑・宅地・山林・その他) 地目別の価額 第11表
家屋・構築物 建物の価額 第11表
事業用財産 機械・商品・売掛金など 第11表
有価証券 特定同族会社の株式、上場株式、公社債など 第11表
現金・預貯金等 現金と預貯金 第11表
家庭用財産 家具・家電など 第11表
その他の財産 生命保険金・退職手当金・立木・その他 第9表・第10表・第11表
合計(課税価格の計算の基礎) 財産の総額
債務・葬式費用 差し引く額 第13表
純資産価額 財産合計-債務等
純資産価額に加算される暦年課税分の贈与財産価額 持ち戻し分 第14表
課税価格 第1表に転記

「小規模宅地等の特例」を使った土地は、減額後の価額で土地の行に入っています。特例前の価額を知りたいときは付表を見ます。

税務署が第15表で見ている点

第15表は税務署にとっても申告内容の全体像をつかむ表です。一般的に、次のような観点で見られています。

  • 財産構成のバランス:不動産に比べて現金・預貯金が極端に少ないと、生前の引き出しや名義預金の有無を確認したくなる
  • 有価証券・その他の財産の欄:証券会社の支払調書や保険金の支払調書と照合しやすい
  • 債務の大きさ:借入金に見合う財産(借入で買った不動産など)が計上されているか

控えを読むときの着眼点

  1. 課税価格の合計から基礎控除を引いた額が、第2表の「課税遺産総額」と一致しているか
  2. 配偶者の取得分が、配偶者の税額軽減の計算(第5表)と合っているか
  3. 有価証券・預貯金の額が、残高証明書の合計と一致しているか

第15表は電卓で検算しやすい表でもあります。数字が合わないときは、第11表の記載漏れや二重計上を疑ってみてください。

※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の事案に対する税務判断ではありません。実際の取り扱いは財産の内容や分割の仕方によって変わります。

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