角地・二方路線に面した土地の評価|側方路線影響加算率と二方路線影響加算率

2つ以上の道路に接する土地は、正面路線に加えて側方路線影響加算率や二方路線影響加算率で評価が上がります。正面路線の決め方、角地と準角地の違い、加算の計算手順を具体例で解説します。側方に一部しか接しない場合の按分や注意点も説明します。

角地や、表と裏の両方が道路に接している土地は、出入りや日当たりの面で利用価値が高いとされ、相続税評価では1つの道路にしか接していない土地より評価が上がります。ここでは「側方路線影響加算」と「二方路線影響加算」の仕組みと計算の順番を説明します。

正面路線の決め方

複数の路線に接する土地では、まず「正面路線」を決めます。正面路線は、路線価が高いほうではなく、「路線価 × その路線から見た奥行価格補正率」が最も大きい路線です。路線価が同じ場合は、接する間口が広いほうを正面とします。この判定を間違えると評価額全体がずれるため、最初に丁寧に確認します。

加算率の2つの種類

側方路線影響加算(角地・準角地)

正面路線と交差する道路に接している土地が対象です。

  • 角地:交差点の角にある土地
  • 準角地:1本の道路が折れ曲がった内側に位置する土地

準角地は角地より利用価値が低いとされ、加算率も小さく設定されています。加算率は地区区分で異なり、普通住宅地区では角地で0.03、準角地で0.02程度です(付表で確認してください)。

二方路線影響加算

正面路線と反対側(裏側)の道路にも接している土地が対象です。普通住宅地区では0.02程度の加算率が定められています。

計算例:普通住宅地区の角地

正面路線価20万円/㎡(奥行価格補正率1.00)、側方路線価16万円/㎡(側方から見た奥行価格補正率0.97)、地積200㎡、角地(加算率0.03)とします。

  1. 正面路線の価額:20万円 × 1.00 = 20万円
  2. 側方路線の影響加算:16万円 × 0.97 × 0.03 = 4,656円
  3. 1㎡当たり評価額:20万円 + 4,656円 = 20万4,656円
  4. 評価額:20万4,656円 × 200㎡ = 4,093万1,200円

側方路線に接していなければ4,000万円なので、約93万円の加算です。

注意点

側方路線に接する部分が土地の一部だけ(たとえば間口の半分)の場合は、接している長さの割合で加算額を調整します。また、側方の道路が行き止まりの私道だったり、高低差があって実際には出入りできなかったりする場合は、加算すべきでないケースもあります。形式的に路線価図を見るだけでなく、現地の状況と合わせて判断してください。角地の評価は加算と同時に不整形地補正なども絡むため、無料相談で図面を見ながら確認すると確実です。

※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の事案に対する税務判断ではありません。実際の取り扱いは財産の内容や分割の仕方によって変わります。

ご自身のケースではどうなるか、無料相談で確認できます。

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